貸地(底地)
貸地は、貸宅地、底地ともよばれる借地権(土地賃借権および地上権)が設定されている
土地のことで、借地人さんが建物を建てている敷地の、土地だけの部分のことです。

つまり、土地の所有者さんは自分の土地なのに自分で使えないという不利益が生じています。
もちろん、月々地代は支払われていますが、固定資産税納税後の手残りはごく僅かです。
市街地にある貸地は相続税評価も高くなるため、貸地の所有者は相続税の納税義務者となることが多く、ご資産にもよりますが相続税の課税をされた場合には、その課税額は地代の20~30年
相当分となり、固定資産税納税後の手残りで考えると、更新料や各種の承諾料だけが収益と言えます。
とくに近年は、借地人さんとのトラブルにより、仕方なく売却される方も増えています。
貸地は、建物が借地人さん自身の所有であるため、地代を払ってあげていると認識する方が増えてしまい、土地所有者さんと借地人さんとの関係性に昔からの深い絆などは消えてしまいました。
また、以前は、貸地は物納適地でしたが、平成18年の相続税法の改正により貸地が物納劣後財産となってしまい、相続税の納税をしたら貸地しか残らないという話もよく耳にします。
個人でご所有されている貸地は、一度売却のご提案をさせてください。