共有不動産の解決事例
約200坪の土地に建物が2棟建っており、権利関係も複雑な状態かつ両棟ともゴミ屋敷となっていました。
兄弟で、それぞれ隣同士の建物に住んでおりながら仲が極めて悪く、また兄は土地の
権利を持っていないことから建物については使用貸借の状況であり、建物の固定資産税未納で差押登記まで入っておりました。
弟については、土地建物の持分を登記上は叔父と共有しており、叔父が故人であることから共有持ち分の相続人である所在の分からない従姉妹を探さないとならないという状況でした。
各専門家に相続人調査や登記を依頼し、権利関係を整理してすべて整理することができました。
また、それぞれ兄弟の転居先を探し、さらに想定外のゴミ屋敷であったため何台ものトラックを使い大量のゴミ処分した上で解体工事を行い、更地化して問題を解決しました。
本件は、差押登記だけではなく、兄弟それぞれが様々な貸金業者や不動産業者に接触していたため、他者の妨害排除と権利保全に気を遣いこれ以上の担保権を入れさせないことが一番の難問でした。
最終的に更地化に成功し、収益不動産を建築した上で収益不動産として売却しました。
このように、土地建物の権利形態が複雑かつ権利の優先劣後関係を理解して交渉しなければならない案件も各専門家のアドバイスのもとに的確に整理してまいりました。